クラウドとオンプレミスの違いとは?
- 2020年10月29日
- AI・RPA
クラウドという言葉が一般的になり、様々な場所で使われるようになりました。
しかし、クラウドとは何か?という方もまだまだ多く存在します。
クラウドとよく比較されるもので、オンプレミスというものがありますが、こちらに関しては知らない方も多いと感じています。
今回は、クラウドとは何か?よく比較されるオンプレミスとは?について解説していきます。
クラウドとは?
クラウドとは、クラウドコンピューティングの略称です。
インターネットを経由して、離れたところにあるソフトウェアやデータを利用して、ユーザーにサービスを提供する形態のことです。
この形態で提供されるサービスを「クラウドサービス」と呼ぶこともあります。
メリット
クラウドは、ユーザーがサービスを所有するのではなく、必要な機能を必要なときに利用することができます。
サービスの購入費用について悩まずに利用開始できます。
システムを自社で一から構築しようとすると、多くの工程や時間を必要とします。
しかし、クラウドサービスを利用することによって開発期間を短縮し、素早く運用することができます。
自分のPCやハードウェアにデータを保存している場合、定期的なメンテナンスは欠かせません。
しかし、クラウドは運営元が管理およびメンテナンスをしているため、ユーザーによるメンテナンスは不要です。
デメリット
クラウドは社内で構築したシステムではないため、利用には制限が設けられていることがあります。
そのためカスタマイズに制限がかかることがあります。
また、データの送受信がインターネットのため、クラウドサービスがサイバー攻撃を受けた場合、クラウド上に保存していたデータが漏えいする可能性があります。
SaaSとの違いとは?
クラウド関連で調べた時に、よくSaaSという言葉がでてきます。
SaaSは「Software as a Service」の略で、従来はパッケージとして提供されていたソフトウェアを、インターネットを経由して使えるようにしたサービスのことです。
基本的には、クラウドとSaaSはほぼ同じ意味で使われています。
ユーザーは、ソフトウェアをパッケージとして購入する必要も、インストールする必要もありません。
そのソフトウェアを必要に応じて使いたいときだけ利用し、有料であれば使用した分の使用料を支払う形態のサービスです。
ユーザーがSaaSを使うメリットは、上記のソフトウェアのインストール不要といったこと以外に、さまざまな場所にある端末から同じデータを使って利用できること、アップデートを自身で行わなくても、常に最新バージョンのサービスが利用できることなどがあります。
オンプレミスとは?
オンプレミスとはひとつの企業内で、物理的に構築されたシステム形態のことです。
ネットワークやサーバはすべて自社内に置いており、すべてのシステムが社内で完結しているのが大きな特徴です。
メリット
オンプレミスのメリットは、安全性に優れていることやカスタマイズ性の高さがあげられます。
ひとつの企業の中に構築されているネットワークを使用するので、データが外部に出ることはありません。
社内の有線ネットワークを使っているので回線速度や質が安定していることも大きなメリットです。
自社内ですべて運用しているため、カスタマイズの自由度が高く、社内システムとの連携も取りやすいというメリットもあります。
デメリット
デメリットとしては、費用面の高さ、障害時の対応などがあげられます。
自社内で構築・運用を行うため、機器やエンジニアなど、費用面が高くなってしまいます。
普段の運用と保守はもちろん、トラブル対応も自社で行わなければなりません。
もし会社が自然災害にあい、システムが被害にあった場合は、ほかの場所でバックアップを取っていなければ、データ復旧は困難になります。
例えデータのバックアップを取ってあっても、自社システムは一から構築しなければなりません。
オンプレミス回帰とは?
日本では現在、クラウド移行が行われていますが、近年『オンプレミス回帰』という言葉がでてきています。
クラウドを利用して構築していたシステムを、オンプレミスに戻すということです。
海外の企業でクラウドを実際に使ってみたところ、コストや運用管理などの面で期待通りの成果が上がらないといったケースも出てきています。
日本ではまだそこまで話題になっていない話ですが、今後はクラウド・オンプレミスの選定を自社の状況を考えながら行う必要性が出てくるかもしれません。
クラウドとオンプレミスの違いとは?
クラウド・オンプレミスを取り上げてきましたが、双方の違いについて、もう少し深堀りしていきます。
下記の表でクラウド・オンプレミスを比べてみました。
オンプレミスとクラウドの違いは、コストやセキュリティ、導入期間などの様々な場面に表れています。
どちらもメリットやデメリットが異なるため、自社に合ったシステムを導入することが大切です。
会社のスタイルを模索して使い分けよう
クラウド、オンプレミス、双方を比べてみました。
互いにメリット・デメリットがあり、正直なところ、一概にどちらのほうがいいと断言はできません。
クラウドはとても便利で、これからも使われ続けられるでしょう。
しかし、特殊なシステムや高度なパフォーマンスを要件とするシステムは、クラウドよりもオンプレミスの方が良かったりします。
クラウドが流行し、オンプレミス回帰などの情報も出てきたことで、利用する側からすると、何が正しいか判断が難しい状況だと思います。
クラウド・オンプレミスの選択は、企業が何を求めるかによって異なると思います。
車を買う・リース・シェアするといった感じで、利用する人によって一番使い勝手がいいやり方を模索し、会社にあったやり方で運用することをお勧めしています。
弊社では、自動システム開発ロボット「ワンダーロボ」を展開しています。
クラウド・オンプレミスのどちらでも開発が可能です。
ご状況に合わせたシステム開発が可能ですので、お困りごとがございましたら、是非ご連絡ください。